銀座の街研究会

毎回テーマを決めて銀座を学ぶ「銀座の街研究会」という
集まりに行ってきました。今回は「通り」をテーマに銀座の各通り会の代表である老舗の社長が集まり、各通りの名前の由来や歴史、そして毎年行なわれているイベントなどについて話してくれました。

ガス灯のレプリカか飾られた「ガス灯」通り。通りの名前は銀座に来るお客さんへ募集をかけたそうですが、「煉瓦亭」のお客さんは「煉瓦通り」、「はげ天」のお客さんは「はげ天通り」とどうもみんな行きつけのお店の名前を挙げる人が多く当初は選別に困ったそうです。

「みゆき通り」は銀座で一番早く街路灯が作られた通りで、通りの両脇を照らす、その数は77本。東京大空襲の際は全てが熔銑され武器へと姿を変えた、そんな歴史があるそうです。戦後、再び作られた街路灯は現在まで三十数年もの長きに渡り、みゆき通りを照らしているそうです。

そんな、みゆき通りでは毎年4月に通り一面を使ってチューリップの花びらを敷き詰めた絵を作るイベントを開催しております。毎年、富山から届く20万本のチューリップを使って、通り会の人や一般のボランティアの人たちが作るそうです。一般の募集は新聞などで告知されるそうなので、興味のある方は是非参加してみてくださいね!今年は4/29に開催されます。

日産の裏通りにあたる「あづま通り」は、銀座の中でも最も呉服屋さんが多い通りで、17軒のうち10軒が呉服屋さんです。もともと歌舞伎や新派の役者、新橋界隈からの芸者さんたちが利用する人気の通りだったとか。通りの一角にある「あづま稲荷」は、火防・盗難守護の守り神。戦後メインストリートとして発展したあづま通り・三原小路に火災が続発したことを不思議に思った町内の人たちが調査をしたところ、その一角にお稲荷さんが祀られていた事がわかり、京都伏見稲荷大社にお参りして御霊をいただき、盛大にお祀りしたところ、以後、四十数年、全く火事にあわなくなったという事です。

今日、お話したのは勉強会で聞いたほんの一部ですが、普段あまりお目にかかることの出来ない、誰もが知る老舗の方々から聞く銀座の歴史や街への想い入れはとても貴重なお話ばかりでした。銀座を支える地元の皆様と交流し、銀座を愛用する立場から、更なる街の発展へ貢献できる事は何か、じっくり考える時間を持てました。

今後も、このblogを通じて皆さんにも銀座の歴史や文化をお伝えしますね!それではまたお会いしましょう!

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