データストレージ製品を提供するシステムクリエイト株式会社（本社：東京都千代田区、代表取締役：山田輝夫）は4月15日、同社が日本で販売する米社製エンタープライズクラス超高速SSD（半導体ディスク）ストレージ「RamSan-500」（ラムサン500）が、SSDとして初めて、米国NetApp社（以下NetApp、本社：米国カリフォルニア州）のストレージ仮想化システム「NetApp Vシリーズ」に対応したと発表しました。これにより日本においてSSDベースの高速ストレージ仮想化ソリューションの提供が可能になります。

現在、アプリケーション高速化において従来のHDDに代わり圧倒的に高速性に優れるSSDの導入が進んでいます。このような中で、今回、豊富なデータ管理ソフトウェアを実装するストレージ仮想化システム「NetApp Vシリーズ」と、エンタープライズクラスSSDのデファクトスタンダードであるRamSanシリーズ製品の組み合わせが実現したことにより、HDDでは不可能だった高速パフォーマンスをストレージ仮想化環境に提供できるようになりました。

NetAppのソリューションマーケティング担当副社長Patrick Rogers氏は、これにより「性能、データマネージメント、ストレージ効率機能において、現在のストレージ業界が提供し得る最高の組み合わせを提供することになった。最高性能を要求する顧客のニーズに応え、確かな相互接続性とポストセールサポートを提供していく。」と語っています。

RamSan-500は、SSD開発で30年に及ぶ実績を持つ米国テキサス州のTexas Memory Systems社（テキサスメモリーシステムズ社）製の製品で、世界の主要証券取引所9拠点や世界の通信業界上位10社中6社に採用されエンタープライズクラスSSDの世界のデファクトスタンダードとなっているRamSanシリーズの中のフラッシュメモリベースのモデルです。同機種は、最大2TB（テラバイト）のフラッシュメモリを実装、100,000IOPS（Input Output Per Second）、最大スループット2GB（ギガバイト）/秒という高速処理性能を、僅か300ワットの消費電力で実現します。この性能をHDDベースのRAIDシステムで実現しようとすると単純に250ドライブものディスクを要します。

一方、NetApp Vシリーズは、RamSan-500や様々な異なるベンダーのストレージを束ねて「ストレージ仮想化」環境を構築するためのヘッドユニットで、容易なストレージ統合や、専用ストレージOS「Data ONTAP」によるオンラインバックアップや重複排除機能といった最新のストレージ機能を提供します。

NetApp VシリーズとRamSan-500を組み合わせて用いることで、すでにある異なるベンダーのストレージ資産をも生かしながら、最新SSD技術の高速性とData ONTAPの先進ストレージ技術を合わせて利用することが可能になります。これにより、データベースやデータウェアハウス、Webアプリケーションといった大規模アプリケーションへの対応、予測不可能な急速なビジネス拡大やストレージ負荷の増大への迅速な対応を、パフォーマンスの向上とストレージインフラの簡素化、システム管理者の負荷軽減を通じて約束します。パフォーマンスを必要とするアプリケーションが多様化する一方、簡素化された管理とデータ保全、ITコスト削減が顧客が抱えるストレージインフラへの重要な課題となる中で、まさに最適なソリューションを提供します。

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