銀杏の葉が冷たい風に舞い、寒さもだんだん増してきました。そろそろ鍋料理が恋しい季節ですね。鍋料理といえば…。今から2年ほど前のこと。忘年会のお知らせとして届いた1枚のはがきに何だか珍しい名のお店が書かれていました。
いったい何のお店だろう?何だか気になる店名を再び目にしたのは、本屋で見つけた山口瞳さんの「行きつけの店」でした。「鉢巻岡田の鮟鱇鍋を食べなくちゃ冬がこない」。そんな話を読めばすぐにでも行ってみたい。でも、歌舞伎や新派の役者、知識人の行きつけの店ともなれば、さぞかし敷居が高いに違いありません。そこで、まずはお店だけでも観てみようと本を頼りに歩く事数分、ついに見つけました!
中央通りから一本入った奥まった入り口。
夜しか営業していないらしく、メニューなども全く出ていません。意外と一見さんお断りのお店だったりして…。その日はたいした情報も収穫できないまま帰りましたが、思い切って予約を入れてみたところ女将さんらしき人が、席の希望や料理について親切に説明してくれました。どうやら一見さんお断りのお店ではない事もわかり、ちょっと安心。
鉢巻岡田はテーブル席、カウンター席、そしてお座敷の落ち着いた店内。着物を着た上品な女将さんが迎えてくれました。行く前から絶対食べると決めていたと鮟鱇鍋、そして単品でいつくか頼んでみましたが、うわさどおり本当に美味しかった鮟鱇鍋!そして一緒にたのんだ合鴨の塩焼きは今でも忘れられない味。
本当はあまり教えたくない!とっておきのお店「鉢巻岡田」。
場所はあえて書きません!!