2006/3/15 水曜日

貴方はこのパネルの前で本が買えますか?

Filed under: - instill @ 9:30

銀座オフィスから歩いて3分の本屋さんB。
ここのビジネス書売場辺りをうろうろしていたら
こんなパネルに出合いました。

パネルは、長さ40センチ位の大きなもので、
ビジネス書棚のエンド(棚の端)のコーナー化された
ところに吊られてあり、

「これであなたもアイデアマン!」の下には、
「考具」「アイデアのつくり方」などの本が数種類
置かれていました。

とても目をひく売場になっていて、すぐにああ、アイデア
を求めている人が必要な本を並べているのだ、という
ことは認識できました。が、

果たして売上はあがるのだろうか。
ちょっと疑問に思ってしまいました。

なぜならば、あまりにパネルが目立ちすぎていて、

この売場で足を止め本を吟味するには、お客として
恥ずかしすぎるのです。

「これであなたも・・・!」と書かれた売場に立ち止まって
真剣に本を物色している姿は、

まるで「わたしは今、アイデアが枯渇していて、だめだめなんです」
と自ら意志表示をしているようで。

そんな姿は、他のお客さまには見られたくないのではないかな?

私なら見られたくない(いつもアイデア出しには苦しんでいるけれど)。

これらの本を買うお客さまは、恐らく本屋に来る前から、「今日は
本屋に行ってよいアイデアを生む本を探すぞ」と決めているはず。

おそらく衝動買いでこれらの本を買う人は少ないでしょう。

ならば、彼らは売場に行き自らそのコーナーを探し出すと思うので、
あまりお客さまの通りの激しい目立つ場所をコーナー化するよりも、

他人の目を気にすることなくゆったりとページを開いて内容を吟味
できる場所をコーナー化して、POPもやや小ぶりにしたほうが
お客さまにはありがたいのではないかな、と思いました。

だいぶ前になりますが、6/18のブログでも書いたように、

お客さまの「恥ずかしい」っていう気持ちに、お店側がより敏感に
なれば売上を上げる『アイデア』が浮かぶのでは、と思った昼下がり
でした。

顧客マーケティング、通販・POS分析のことなら 東京銀座 (株)インスティル
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2件のコメント

  1. 買えませーん!
    こういう類の本は、アマゾンが得意とするところかも知れませんね。

    あと、よく書店で女性向けの自己啓発系のコーナーがありますよね。
    あそこも近づけません。
    「愛されるあなたになるために」云々とかのオンパレードで、なんか恥ずかしくって。

    コメント by puku — 2006年3月16日 @ 06:47

  2. >pukuさん
    いつもコメントをありがとうございます!
    「女性向けの自己啓発系」確かにー。あのコーナーは
    手書きPOPも多くて私もちょっと近づけないです。
    「お金持ち本」もそうかもですね。

    コメント by 松原@インスティル — 2006年3月16日 @ 12:57

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