2012/1/3 火曜日

アウトドアショップ 老舗VS新興 の売り場力

Filed under: - instill @ 19:30

1月2日は初売りに。

普段は銀座や丸の内に行く私ですが、今年は
神田神保町へ。

そうです、アウトドア用品を買い求めに行きました。
狙いはトレッキングシューズです。

まずは、

老舗ショップIへ。

店内は男性客中心にまあまあの混み具合。

シューズ売り場に20代の男性販売員がいたので
声をかけると

挨拶なく無表情で
「で、どんな山に登るんですか?」と訊かれました。

しどろもどろ気味に答えると、

「訊いたことないですね。」

間違った名前を伝えてしまったので、それは当然の
対応かも知れませんが、

固い表情を崩さず
「低山ハイキングなら、これかこれですね。里山歩き
位ならこちらでもいいですが。」

と3-4足を指さし勧めてくれましたが、それ以上の接客
はなく、

こちらも何だかそれ以上訊く気がせずに「ありがとう
ございました。」とだけ言って売り場を去りました。

多分私のような入門者には来てもらいたくないという
スタンスの店なのでしょう。
続いて、Iよりも歴史の浅いショップSの「シューズ館」へ。

こちらは、店内大混雑。

売り場にいた5人の販売員は全員接客中でした。

その間に売り場の商品展示を見て見ると、明らかにIとは
異なっていました。

まず商品情報がより豊富なのです。

例えば1つ1つの靴の価格表の隣にはラミネート加工された
小さなPOPが付いていて、

「山歩」「山走」「街」などの用途が書かれ、それに適した
靴だとその隣に「○」が表示されているのです。

これで、商品知識があまりない客でも、自分で大まかな絞り
込みができます。

めぼしい商品の目途をつけているうちに女性販売員さんの
手が空いたのでトレキングシューズを探していると伝え、

さらに「このグレーのシューズなどがいいのかな、と思う
のですが、」と言うと、

笑顔で「お客様の用途でしたら、こちらでも大丈夫かと思います。
それでは、まず足の計測をしてから試しばきをされてはいかが
でしょう。」

ソックスを渡されて足の計測をし、そして履き方と足の
フィット感をはかる方法などを丁寧に教えてくれました。

さらに店内にある、傾斜や岩場を模した場所を歩かせ
られて、その歩き心地を聞かれました。

全て問題なかったのでそのシューズを買うことに。

すると今度は、手入れの仕方も懇切丁寧に教えてくれた
のです。

老舗のショップIに対抗するため、新たなトレッキングや
登山入門者に広く門戸を開いていることを顧客にわかる
ような売り場作りと接客を具現化しているSの経営力は
さすがと感じました。
次回もSで買おう、と心に決めて店を後にしました。

顧客マーケティング、通販・POS分析のことなら 東京銀座 (株)インスティル
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