アウトドアショップ 老舗VS新興 の売り場力
1月2日は初売りに。
普段は銀座や丸の内に行く私ですが、今年は
神田神保町へ。
そうです、アウトドア用品を買い求めに行きました。
狙いはトレッキングシューズです。
まずは、
老舗ショップIへ。
店内は男性客中心にまあまあの混み具合。
シューズ売り場に20代の男性販売員がいたので
声をかけると
挨拶なく無表情で
「で、どんな山に登るんですか?」と訊かれました。
しどろもどろ気味に答えると、
「訊いたことないですね。」
間違った名前を伝えてしまったので、それは当然の
対応かも知れませんが、
固い表情を崩さず
「低山ハイキングなら、これかこれですね。里山歩き
位ならこちらでもいいですが。」
と3-4足を指さし勧めてくれましたが、それ以上の接客
はなく、
こちらも何だかそれ以上訊く気がせずに「ありがとう
ございました。」とだけ言って売り場を去りました。
多分私のような入門者には来てもらいたくないという
スタンスの店なのでしょう。
続いて、Iよりも歴史の浅いショップSの「シューズ館」へ。
こちらは、店内大混雑。
売り場にいた5人の販売員は全員接客中でした。
その間に売り場の商品展示を見て見ると、明らかにIとは
異なっていました。
まず商品情報がより豊富なのです。
例えば1つ1つの靴の価格表の隣にはラミネート加工された
小さなPOPが付いていて、
「山歩」「山走」「街」などの用途が書かれ、それに適した
靴だとその隣に「○」が表示されているのです。
これで、商品知識があまりない客でも、自分で大まかな絞り
込みができます。
めぼしい商品の目途をつけているうちに女性販売員さんの
手が空いたのでトレキングシューズを探していると伝え、
さらに「このグレーのシューズなどがいいのかな、と思う
のですが、」と言うと、
笑顔で「お客様の用途でしたら、こちらでも大丈夫かと思います。
それでは、まず足の計測をしてから試しばきをされてはいかが
でしょう。」
ソックスを渡されて足の計測をし、そして履き方と足の
フィット感をはかる方法などを丁寧に教えてくれました。
さらに店内にある、傾斜や岩場を模した場所を歩かせ
られて、その歩き心地を聞かれました。
全て問題なかったのでそのシューズを買うことに。
すると今度は、手入れの仕方も懇切丁寧に教えてくれた
のです。
老舗のショップIに対抗するため、新たなトレッキングや
登山入門者に広く門戸を開いていることを顧客にわかる
ような売り場作りと接客を具現化しているSの経営力は
さすがと感じました。
次回もSで買おう、と心に決めて店を後にしました。
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