2012/2/17 金曜日

マネされることを極度に恐れない

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これまでコンサルティングやセミナーを行っている中で、
中小企業の経営者さん何度か尋ねられたことがあります。

それは、

「こんなに情報を開示したら、競合他社に盗まれ、マネを
されるのではないでしょうか。」

というご質問です。

提供する商品やサービスを、適した媒体を選んで、
お客様に出来るだけ分かりやすく、具体的に伝えよう。

という助言をする故と思います。

このご質問に対しては、

「その心配は、余りする必要はありませんよ。」
とお答えしています。

何故なら、そこには2つの理由があるからです。

まず、

商品やサービスは、目で見てわかる要素、たとえば
商品デザインや、料理の写真単体を理由に購買される
ことは稀で、

むしろ、見えない要素 — 例えば顧客対応や注文の
しやすさ、他の商品ラインナップ、隠れた技術などが
複合的に絡み合って購買動機になり得るからです。

逆にいえば、どんなに素敵なデザインの商品を写真
で出したとしても、

実は、要となる機能が不十分だったり、その注文
方法が面倒くさかったり、また注文を受けたオペレ
ーターがぞんざいに対応したら、購買をやめてしま
うでしょう。

そして人気の商品やサービスは、往々にして
「目に見えない所に売れている秘密がある」
ものです。

2つ目は、競合商品やサービスが登場することで、
市場(マーケット)が大きくなり、それは提供し
ている商品・サービスにとってはむしろメリットに
なるからです。

多くの人が知ることになるので、購買されるチャン
スも増えます。

全く認知されていない商品カテゴリーや新たな
サービスを売りこむことほど大変なものはありません。
まず、理解し、認知させる努力が必要だからです。

そして、提供している商品やサービスが世の中の
ためになっているなら、より多くの人が購買するはず
ですから、その意味では、ある程度歓迎すべきこと
かもしれません。

これは、患者さんのQOL向上とリハビリを同時に実現する
「足こぎ車いす(チェアサイクル)」
を開発された(株)TESSの鈴木堅之社長が、NHKの
「サキどり」という番組内で話されていた言葉です。

「”まねされるから怖い”ということで出て
いかないと、(中略)結局だれにも使われないで、
立派な研究はしましたけど、だから、どうだったん
ですか?ということで終わってしまいかねない。
でも、真似するのも大変だと思います。実は結構
難しいので。(笑)」

どれだけ、社会のために役立つか、というより高い
視座から考え方が、多くの人々の支持を集める世
の中になってきているともいえますね。

マーケットはあなたが思うほど小さくない。
そして、お客様は案外賢いのだと思います。

顧客マーケティング、通販・POS分析のことなら 東京銀座 (株)インスティル
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