伝わるイメージ、伝わらないイメージ
佐藤です。
先週末、渋谷西武デパートのリニューアルオープンへ行きました。
リニューアルのキャッチコピーは、「人生に、輝度を。」
20代と40代と思われる女性二人のモノクロ写真とこのコピーの広告を
2週間位前から電車の車内吊り広告で見ていました。
そこから汲み取った意図・メッセージは、
若々しさや、華やかさだけでない 質感 ともいうべき輝き、
物ならものそのもの、人ならその人の存在感の重視でした。
美しいもの、新しいもの、おいしそうなもの、にあふれる
明るい売り場といった感じの、
従来のデパートリニューアルにありがちな広告でないことが
―「シブヤ西武」のリニューアルは違います―
を表現したのかな、と印象的でした。
3月1日午後4時からの内覧会にさっそく出かけてみました。
5年半ぶりの全面リニューアル
年間購買額の大きいカード会員を集めたこの日、
店内は通常の営業日よりもお客様の数が多い印象。
かといって込み合うほどでなく気持ちよく店内をクルーズ。
カップルでの来店が多いせいか男性客比率も高く、
来客年齢層にも幅があり、
大人の買い物が楽しめる空間になっていました。
ショップやフロアの一角で、シャンパンや、フィンガーフードが配られ
小腹の空くこの時間、おしゃれで気持ちのよいサービスもありました。
洗練された都市生活者、ライフスタイルをしっかり持った客層に
次の流れを提案したい。
知性のまたたき、好奇心という名のきらめき、
・・・・光が集まり、響きあって、生き方の「輝度・かがやきど」を高める。・・・
あなたの明日をもっとまぶしく彩るために、シブヤ西武は生まれ変わります。
(シブヤ西武発表資料より)
取り入れられているブランドのラインアップそして
目新しいブランドの数々。
さらに、同じブランドでも他店とは異なる品揃えをしていること。
店内の明るいけれどもまぶしいような直接的な照明でないこと。
お取り寄せでしか手に入らなかった特別、でも
地味な銘店が入った地下食料品売り場。
渋谷をかつてのような上質の大人のための街へ
という意気込みが感じられるリニューアルでした。
売り場から西武側の意気込みが、
広告、コピーから意図するイメージが
しっかり伝えられてきていると納得。
難点は、ライフスタイルの次の提案、というには
インテリアフロアの編集、構成にもっと力を入れて欲しかった。
ただ、化粧室、さりげなく鏡の前に置かれている花はよかった。
フラワーベースの選びかた、飾る花の雰囲気は大きな鏡、
表情を美しく見せる工夫のある照明とともに気持ちに
‘輝き’を与えてくれました。
サービスされたシャンパンやワインで
お客様の気持ちも、ふわり と大きくなったのか
高額商品が右から左へ あれよあれよと売れていく様は
走る物欲など完膚なきまで打ちのめすほどの圧巻でした。
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