押し売りしてくれて、ありがとう!
「って思ったんだよね。」という親友Y子ちゃんから出た
意外な言葉。
都内某百貨店でのことだそうです。
押し売られたものは、
CHLOE(クロエ)のコート。
素材とデザインはとても気にいったけれども、
試着するといま一つ自分にぴったりではないという違和感から、
「少し頭を冷やす時間を下さい。考えてみてまた来ます」と
言ったY子ちゃんに対して販売員さんは、すかさず名刺を渡し
彼女の名前と連絡先も聞いたのだそう。
それから数日後、販売員さんから彼女の自宅に電話があり、
「あのコートはお取り置きしてございます。ぜひまたお越しに
なりませんか。」と言ったそうです。
お取り置きなんてお願いしていないのに、また少し強引な
販売員さんだなぁーと思いつつも、
コート自体のデザインはとても素晴らしかったので、気になった
彼女はもう1度売り場に足を運んでみることにしたそう。
そして同じデザインでも1つサイズ大きめのコートを羽織ってみた
ところ今度はそれがぴったりだったので、即購入に踏み切ったそうです。
それで、冒頭の「いやー、あの時少し強引に売ってくれなかったら
こんなに気にいったコートは今手に入っていなかった訳で、今思うと
あの販売員さんに感謝だよ~。」
というコメントになった訳です。
これは恐らく最初に彼女がそのコートを前にして激しく迷っていた様子を
販売員さんが、見逃さなかったから。
そして彼女の事を「自分が気に入れば躊躇なく買うタイプのお客さま」だと
見抜いたから「売上」につながったのだと思います。
そのコートはお世辞抜きに、彼女の雰囲気や体型に絶対似合うと確信
を持ったからこそ、この販売員さんは少し強引ともとれる「言っても
いないお取り置き」をしたというセールストークを電話でしたのでしょう。
結果的にそれはお客さまの100%の満足を引き出したのです。
「押し売りしてくれて、ありがとう!」って言われるなんてすごい!
販売って奥が深いな、としみじみ思いました。

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