物語が購入の決め手に! — 貝原益軒の酒「養生訓」
先月米沢市を旅行した際、
宿で偶然目にした雑誌
「文藝春秋SPECIAL健康へ道」
に掲載されていた、
作家、山崎光夫さんのエッセイ
「江戸医学と益軒愛用酒」に
興味深い一節がありました。
何でも山崎氏は、
貝原益軒の家に残されていた
「用薬日記」という古文書の中から、
益軒が愛飲していた酒の処方を
発見したとのこと。
その復元を益軒の地元福岡の酒で
復元できないかと考え、
地元の「勝屋酒造」さんに知人経由で
話を持ち込み、
勝屋酒造さんがそれを引受けた結果
滋養酒「養生訓」が誕生したのだとか。
あの「養生訓」を記した益軒の酒、と
いうだけで、何が入っているかどんな
味がするのか、
すごく興味が湧いていても立っても
いられず、
自宅に戻ってすぐにオンラインで注文
し、「養生訓」はほどなくして届きました。
パッケージにはホームページの内容と
同様に、開発した経緯と益軒の生き方
が書かれています。
なつめの実、べにばなの花、
なるこゆりの根
ニッキの樹皮、おらんだびわの種子
さんしょうの実、くちなしの実
の7種類の生薬が日本酒に漬け込まれ
ているとのこと。
材料を読んでいるだけだ何やら身体に
効きそうです。
そして、更に感心したのは、益軒の生き方
です。
・平均寿命が40才そこそこの江戸時代に
85才で天寿をまっとうしたこと。
・藩主からリストラされるという目に遭いながら
も淡々と研究を続けたこと。
・22歳年下の病弱な妻と一緒に各地を旅し、
しかも妻を見送った後で自分も旅だったこと。
知らないことばかりで「そうだったのか~」の
連続。
もう飲む前から、生き方まで清々しくなった
ような気分です(笑)。
で、お味ですが、
はっきりいって漢方の匂いがすごいです。
が、日本酒に漬けてあるせいか、
同種の滋養酒よりは飲みやすいかな
といったところです。
私はお酒が一滴も飲めないので、
これをぐい呑みに5ミリほど注ぎ、
寝る前にちびちび飲んでます。
まさに「物語」に強力に惹きつけられて
買った好事例ですね。
以前より元気ハツラツとなったかどうかは、
皆さんもう暫く様子をみててくださいね(笑)。
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