2010/3/16 火曜日

購買履歴の活用法 その1 前提となる要素

Filed under: - instill @ 21:30

今日は暖かいというよりも、初夏のような
1日でしたねー。

こういう日には、決まって5年前に書いた
この記事がよく検索エンジンから読まれて
います。

さて、先週12日の日経新聞にこの様な記事が
掲載されていました。

「花王 購買履歴 小売と共有」


花王が小売大手と取組み、顧客の購買履歴
を分析して売り場や接客などの販促活動に
活用するという記事。
弊社も、スーパーが中心ですが、約10年間
購買履歴の分析を代行しています。

まず、この「顧客の購買履歴」は、

「購買情報」「購買データ」「FSPデータ」
「ID付きPOSデータ」
などとさまざまな
呼び方をされますが、

基本的には同じ意味です。

すなわちポイントカードや電子マネーで会員様
が購入した商品の情報を指しています。

この購買履歴は、分析することにより、様々な
お客さまの買い方の実態が分かります。

ただし、お客様の買い方をより正確に把握する
ために、前提となる要素があります。

それは、

属性情報が正しく入力されているか。

ちなみにポイントカードの顧客属性は、通常
カード会員募集の際に、入会申込書に記載
するようになっていますが、

手書きであるため、後でコンピュータに入力
する際に、スーパーの社員の方が読めなか
ったり、読みとりが不可能だったり、

お客様が、生年月日や年齢・年代を事実とは
異なって記入したり(気持ちは分かる部分もあり)、

と正確な情報を取得することが困難なケース
が多く、

年齢や家族人数が「不明」で処理されるデータ
が全カード会員の3割~5割といった企業も
少なくはありません。

元のデータの精度が高くなければ、分析結果も
当然押して知るべし・・・。
お客様の属性データと購買履歴とを併用しての
分析、意外と困難が伴うものです。

それでも、顧客属性情報を正確の取得出来る
仕組みを作り上げるか、

それとも、

その部分は捨て去って本当に正確な情報だけ
を使い、経営に有用な知見に変えていくか、

企業側の戦略が分かれる所です。

顧客マーケティング、通販・POS分析のことなら 東京銀座 (株)インスティル
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