7月10日「国際ビジネスセミナー」無事終了!
以前のブログで告知しました所属する診断士
支会のイベント「国際ビジネスセミナー」。
終日よいお天気に恵まれた先週土曜日
7月10日に無事開催できました。
当日は、
(有)辻谷工業の辻谷政久社長と、
情報セキュリティマネジメント㈱
佐々木賢司社長のお二方による
講演を開催。
製造業とIT企業、全く異なる業種・
業界にありながら、
課題や困難にぶつかっても決して
あきらめず、やるべきことを実行して
乗り越えていく姿には、共通する
ものがあることを感じました。
辻谷社長は、アトランタ、シドニー、アテネ
のオリンピック3大会連続で「金・銀・銅」
入賞を果たした、
「世界一の魔法の砲丸」を作った職人さん
です。
語り口が柔らかく、全てが実体験から来て
いるエピソードばかりなので、ついつい引き
込まれてしまいました。
そしてはじめて知る「砲丸」の特性と砲丸
競技のルールにも、「へぇー」という言葉を
心の中で何度連発したか分かりません。
砲丸は鋳物から作られるのですが、
とかした鉄を型に流し込み、それが冷え
て固まる際には、季節によって重さが
変わるそうなのです。
さらに鋳物には不純物が含まれている
ため、
重心が中心にはないのだとか。
1ミリ中心がずれると1メートル飛びが変わる
という微妙なもの。
これを旋盤機械を用いて重心が真ん中に
ある砲丸へと削り出していくのだとか。
その際に頼りにするのは、
・削り出す時の音
・削り出した後のツヤ
・両手に伝わる圧力
なのだそう。まさに五感をフル回転させて
コンピュータでもなしえない技を習得された
のですね。
また手のひらで感じる感覚も特に大事だ
そうで、
そのためには、手のひらが少しの変化にも
感知できるよう柔らかくするため、
「フェルゼア」(尿素入りのハンドクリーム)を
毎日寝る前に擦り込み、手袋をして1ヶ月間
寝たのだとか。
「いい品物をこしらえるには、自分の体を
品物に合わせるんですよ。」
とサラリとおっしゃる辻谷社長。
格好いいという言葉がぴったりでした。
一方、佐々木社長のお話は、インド人技術者
の派遣事業と、ソフトウェア会社が自社ブランド
を持つことの大切さについて語られました。
特に最初にインド人技術者を受け入れた当時の
ご苦労話は、
「これって修羅場っていうんだろうな・・・」
と思う位の絶体絶命状況に遭われるのですが、
耐える所は耐え、できることをやって淡々と
乗り切って、今は笑いも交えて語られる姿
はベンチャー企業の社長そのものでした。
またインド人技術者のすぐれた所や、
派遣したスタッフが顧客である大手企業に
認められ、
「一緒にインドに行こう」と現地工場の立上
に参画することになったと最後はポジティブ
な話で締めくくられて、何だか手に汗握る
お話で、こちらもあっという間に時間が経って
びっくりでした。
「自社ブランドのハードを持つソフトウェア会社
だけが『次』に行ける」
というお言葉が心に残りました。
講演後は、場所を中華料理屋さんに移して
懇親会。
お二方に対して、質問がまだまだ続き、賑やか
で楽しい席になっていました。
辻谷社長、佐々木社長、最後までお付き合い
下さりありがとうございました!
今回は準備段階から参加させて頂きましたが
勉強になることが多く、
なにより多くの先輩や仲間と1つの
イベントを作り上げていくのは楽しく、
終わった後にご参加者の方々から
「有意義だった。参加してよかったよ」
と仰っていただけると少々の疲れも
吹っ飛びます^^。
国際部の皆さま、ありがとうございました!
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