サクランボを守るには
サクランボの出回る季節になりましたね。
アメリカンチェリーもよいのですが私はやはり少し酸味の
きいた日本のサクランボの方が好きです。
さてみなさん、「スーパーマーケットのサクランボ」って何の
ことだか分りますか?
答えは、チラシなどに掲載された「特売商品」のことを指します。
そしてこの特売商品だけを買ってさっとお店を後にするお客さん
のことを欧米では「チェリー・ピッカー」(=サクランボをつまむ人)
といいます。いわゆる「美味しいとこ取りする人」ですね。
皆さんの中にもチェリー・ピッキングしたことがある方、いらっ
しゃいませんか?私は結構します。5倍ポイントがつく日曜日に
「日清カップヌードル」が88円、「明治ブルガリアヨーグルト500g」
が138円だと、もうこれだけを買って即レジ直行です!
お店の立場からするとこの私の様なお客さんはとても頭が痛いのです。
なぜなら特に「日替わり特売」といわれている1日限定の目玉商品
には殆ど利益が乗っていないからです。
仕入れ価格を売価が下回っている場合すらあります。そこに普段の5倍
付けのポイントが乗っかったらもう真っ赤っかです。
ですからチェリー・ピッカーばかりを集めてしまうと、売上が上が
れば上がるほど赤字が膨らむというドツボにはまるわけです。
では何故それでもお店側は1日特売をやめないのでしょうか。
それは、「『日替わり特売』商品を買うお客さんはその他の特売
をしていない商品もついでに買ってくれている」と信じているからです。
「信じている」と書いたのは、実際にこの事をデータで検証した事のある
お店が極めて少ないからです。データを分析してみるといかにサクラン
ボだけをつまみ食いされているか、驚きの結果がでますから。。。
そしてスーパーマーケットの方だけでなく、その他の小売業・サービス
業の方々にも問いかけたいのです。
売上に執心するあまり、安売り企画ばかりに走りすぎてサクランボ泥棒
さんばかりを集めてはいませんか?
2件のコメント
このコメントのRSS
この投稿へのトラックバック URI
http://www.redcruise.com/instill/wp-trackback.php?p=14
ごめんなさい。現在この記事にはコメントできません。
どの世界でも、パレートの法則(20:80)が当てはまるっていいますよね。
2割のお客様が8割の売上をカバーしてくれてるってことです。
チェリーピッカーは、当然8割の方に含まれているんですよね?
言葉は悪いけど、盗人に追銭ですねぇ。
コメント by おきらく堂 — 2005年6月13日 @ 10:39
私は主婦なので、よく買う商品の底値リストをつけてます。
チラシが入るとまず目玉商品の価格と底値リストを照らし
合わせてチェック。底値より10%以上高いと買いません。
これって時間のある主婦の間では常識ではないでしょうか?
コメント by クロカンブッシュ — 2005年6月13日 @ 10:48