2010/10/17 日曜日

「春秋写経」で気づいたコト

Filed under: - instill @ 20:30

8月から日経新聞のコラム「春秋」を
書き写しています。
きっかけは、

 

「知的生産ワークアウト」という本でした。

仕事は、インプットとアウトプットの繰り返し。

特にアウトプットの1つの能力である「書くこと」
は、

普段意識していないと、どうしても自己流に
なりがちです。

知らず知らずのうちに、実は分かりにくい文章
を書いているのではないか、と心配になった時
同書に出会いました。

104ページに記されていた、

「『アウトプットの能力』を高めるには、(中略)
やはり、とにかく書くことです。

(中略)僕が提案したいのは、新聞の『コラム』を
書き写すことです。」

というくだりから、早速試してみました。
続けて早3ヶ月。とはいえ毎日は出来ず、
週1-2回になってしまうこともしばしばでしたが、

気づいたことも幾つかありました。

1 分かりやすい文章は、短い。

自分のセミナーでも、くどいほど伝えて
いた点ですが(笑)、
書き写し始めてすぐに身をもって感じ
ました。
修飾語の重ね使い等がない文章は、
分かりやすく、テンポを生むのですね。

2 一般的な言い回しだが、自分は案外使って
 いない表現に気づける。

たとえば、今日の春秋では、渋沢栄一と本多
静六のエピソードが紹介されていましたが、

その中の「難色を示す」「切り返す」「才覚に
あふれ」
などは、

自分自身が文章を書く時には、中々使えない
表現だな、と気づきました。

これらの言い回しをストックしておき、意識して
実際に書く際に使ってみる。

そうすれば、自分の文章表現の幅が広がる
ことは間違いないだろうと感じました。

3 歴史や政治、文化など教養面での知識が広がる

「春秋」では多くの場合、まず導入部で幅広い分野
からの「話題の紹介」があり、

そこから想起されて主題へ話が展開する、という
構成になっています。

紹介される話題は、小説家の一節から漢字の使い方、
政治家のエピソードなど極めて幅広い範囲からで、

毎日書き写しながら、文学・政治・歴史などの知識
が得られることが分かり、

これも新たな発見でした。

・「暑夏」「炎夏」という言葉の存在
・鉱石ラジオの作り方
・哲学者 木田元氏の著書「一日一文」
・本多静六氏が「森林学」の開拓者であったこと

等、仕事の専門分野とは異なる領域への興味
が以前より高まった気がします。

正直まだ「アウトプット」による書き写しの効果は、
自分で実感できていませんが、

3日坊主を繰り返しながらも地味に続けていこうと
思っています!

顧客マーケティング、通販・POS分析のことなら 東京銀座 (株)インスティル
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

2件のコメント »

  1. おおっ、えらいなぁ~ 

    コストも時間もかからない
    続ける意志の力だけ必要な

    すばらしくも
    ストイックな勉強法ですね。

    で、どんなノートにどのペンで
    書き写していらっしゃるのかしら(^.^)

    コメント by Julia — 2010年10月19日 @ 10:06

  2. >Juliaさん

    おおっ、書こうと思って控えた所に
    ズバリ質問がきましたねー。
    ノートは家人にもらったA4の大きめ
    のSteno memoです。行数が入っている
    ので文量の目安がわかり書きやすいのです。
    ペンはいつも愛用の三菱シグノのブルー
    ブラック0.38です!

    コメント by 松原@インスティル — 2010年10月19日 @ 15:24

このコメントのRSS
この投稿へのトラックバック URI
http://www.redcruise.com/instill/wp-trackback.php?p=1571

コメントはお気軽にどうぞ