「春秋写経」で気づいたコト
8月から日経新聞のコラム「春秋」を
書き写しています。
きっかけは、
「知的生産ワークアウト」という本でした。
仕事は、インプットとアウトプットの繰り返し。
特にアウトプットの1つの能力である「書くこと」
は、
普段意識していないと、どうしても自己流に
なりがちです。
知らず知らずのうちに、実は分かりにくい文章
を書いているのではないか、と心配になった時
同書に出会いました。
104ページに記されていた、
「『アウトプットの能力』を高めるには、(中略)
やはり、とにかく書くことです。
(中略)僕が提案したいのは、新聞の『コラム』を
書き写すことです。」
というくだりから、早速試してみました。
続けて早3ヶ月。とはいえ毎日は出来ず、
週1-2回になってしまうこともしばしばでしたが、
気づいたことも幾つかありました。
1 分かりやすい文章は、短い。
自分のセミナーでも、くどいほど伝えて
いた点ですが(笑)、
書き写し始めてすぐに身をもって感じ
ました。
修飾語の重ね使い等がない文章は、
分かりやすく、テンポを生むのですね。
2 一般的な言い回しだが、自分は案外使って
いない表現に気づける。
たとえば、今日の春秋では、渋沢栄一と本多
静六のエピソードが紹介されていましたが、
その中の「難色を示す」「切り返す」「才覚に
あふれ」などは、
自分自身が文章を書く時には、中々使えない
表現だな、と気づきました。
これらの言い回しをストックしておき、意識して
実際に書く際に使ってみる。
そうすれば、自分の文章表現の幅が広がる
ことは間違いないだろうと感じました。
3 歴史や政治、文化など教養面での知識が広がる
「春秋」では多くの場合、まず導入部で幅広い分野
からの「話題の紹介」があり、
そこから想起されて主題へ話が展開する、という
構成になっています。
紹介される話題は、小説家の一節から漢字の使い方、
政治家のエピソードなど極めて幅広い範囲からで、
毎日書き写しながら、文学・政治・歴史などの知識
が得られることが分かり、
これも新たな発見でした。
・「暑夏」「炎夏」という言葉の存在
・鉱石ラジオの作り方
・哲学者 木田元氏の著書「一日一文」
・本多静六氏が「森林学」の開拓者であったこと
等、仕事の専門分野とは異なる領域への興味
が以前より高まった気がします。
正直まだ「アウトプット」による書き写しの効果は、
自分で実感できていませんが、
3日坊主を繰り返しながらも地味に続けていこうと
思っています!
2件のコメント »
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おおっ、えらいなぁ~
コストも時間もかからない
続ける意志の力だけ必要な
すばらしくも
ストイックな勉強法ですね。
で、どんなノートにどのペンで
書き写していらっしゃるのかしら(^.^)
コメント by Julia — 2010年10月19日 @ 10:06
>Juliaさん
おおっ、書こうと思って控えた所に
ズバリ質問がきましたねー。
ノートは家人にもらったA4の大きめ
のSteno memoです。行数が入っている
ので文量の目安がわかり書きやすいのです。
ペンはいつも愛用の三菱シグノのブルー
ブラック0.38です!
コメント by 松原@インスティル — 2010年10月19日 @ 15:24