2006/1/28 土曜日

地方の高級ブランド店に二の足を踏む地元消費者の心理

Filed under: - instill @ 17:00

先日青山のヘアサロンに行った時のこと。

カットの最中美容師さんと色々な話をするのが楽しみの1つ
なのですが、今回も興味深いお話を聞きました。

この美容師さんには、はるばる北は盛岡から南は福岡まで、
飛行機や新幹線に乗ってやってくるお客さまが何十人もいらっしゃり、

彼女達は、東京に来るとカットだけでなく、洋服、ブランド物のバッグ、
エステ、ランチ、スイーツとショッピングやサービスを存分に楽しんで
帰っていくのだとか。

「少し大きな地方都市なら、最近はブランドショップも沢山進出して
いるし、カットの腕もいいお店もあるのに何でだろう?」

と美容師さんは心の中で不思議に思っていた矢先、彼女らが口々に
訴えたそうです。

「だって地元だと、あそこの奥さん、XXXであんなに買い物してXXで
ランチをしていたわよ、って噂になりやすいんだもの。

特にうっかり地元のヘアサロンでそんな話をした日には、そこが発信源
になって翌日にはみんなが知っているようになっちゃうの。

気兼ねせずに買い物したいから東京に来て欲しい物は全部買うの」だそう。

地元で買うのは、食品と日用雑貨だけだという。

なるほど。確かに地方は人口が少ないし、東京程人の出入りがあるわけ
ではないから、おのずと「誰がどこで何をしていた」ということが話題に
のぼりやすいし、他の人の行動が気になりやすくなってしまうのかも。

またこんな事も仰っていたそうだ。

「東京のヘアサロンや馴染みのブティックで、今度ハワイに行く予定だと言う
と『いいですねー!』と楽しげに受け入れてくれて、『このレストランがお薦めですよ』
とさらにお得な情報も教えてくれるから楽しい。でも地元だと『え、ハワイはこの間
行ったばかりじゃない?また行くの?』という反応なんですよね。」

確かに。東京では「深い」情報を持っている人も少なくない。それに消費大好きな
人の数も圧倒的に多いから、人の消費に嫉妬する人はあまり多くないのでは、と思う。
これはあくまで個人的な見解だけれど。

この地元消費者の購買心理、はたしてブランドショップの人たちは気付いているの
だろうか?そちらにもとても興味がある。

なんとなく地元の街で気兼ねから消費を謳歌できないのは、寂しいしつまらない
気もしないでもないですが、

それ故に1ヶ月か2ヶ月の「東京出張」がひどく待ち遠しくなる気持ちを味わうのも、
またそれはそれでかなり楽しいのではないか、とふと思った睦月の末でした。

顧客マーケティング、通販・POS分析のことなら 東京銀座 (株)インスティル
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3件のコメント

  1. この地方の人たちの声に 一票!って感じです。

    そっ 地方だとホント!うわさになりやすいし、されやすい。
    だから余計な気をまわしちゃうのです。
    こちらは 気兼ねすることなく入れる分 自分の中の価値観が明確になりやすいの。
    以前は 私も東京出張が嬉しく かつ待ち遠しかったものです。(笑)
    ホント 環境によって違いますよね。

    ん? もう一票入れる人居ました。
    家の姉です。  うわさになりやすいしと思いつつ
    買い物楽しんでる一人です。(笑)

    コメント by lily — 2006年1月28日 @ 21:27

  2. >lilyさん
    コメントありがとうございます。
    やはりそう思っている人が多いんですねー。
    自分の中の価値感が明確になるというのはとても
    気持ちがよく、かつ大事なことですねー。
    地方のショップはお姉さんみたいな方に支えられて
    いるのね(笑)!

    コメント by 松原@インスティル — 2006年1月29日 @ 09:49

  3. Statute Of Limitations In Arizona For Credit Card Debt
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    トラックバック by Statute Of Limitations In Arizona For Credit Card Debt — 2006年9月1日 @ 08:32

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