頭の体操後、いよいよ改装後の新宿京王百貨店へ・・・
さて、3月29日のブログの続きです。
改装後の1階は、まず入り口が段差のないバリアフリー。
向かって左側にはスロープもついており、
車椅子や杖のお客さまでも足元を気にせずに入店できます。
主通路はとても広くとってあり、ゆったりと買い物ができるよう
配慮がなされています。
改装前からとても人気のあった1階奥のウォーキングシューズ売場は、
更に売場が広くなった模様。
イスと対応する店員さんの数もとても多く行楽シーズンということ
もあってか、
平日昼間にも関わらず試し履きをするためのソファーは、ほぼ
全部がお客さまで埋まっていました。
さらによく観察してみると、
ウォーキングシューズは、足元に不安のあるご年配のお客さまと
一緒に、お嬢さんやお嫁さんと思われる方が付き添いで来られており、
恐らくお店のねらいとしてはシニアのお客さまの付き添いで一緒に
来店された30-40代のお客さまにも満足していただけるようにという
意図があったのかもしれません。
一方でシャネルやサンローラン、RMKといった20-30代女性に人気の
化粧品ブランドやアガタなど20代女性向けのアクセサリーブランドも
入っていて、
1階はある程度トレンドを意識した20-30代向けに作った売場なのかな
という印象でした。
しかし、本当の京王の実力は、やはり4階の婦人服売場や8階の写真室
にありました。
例えば4階婦人服売場。
ここにもセール会場があり、「友の会サロン」のすぐ隣に設置されて
いるのです。価格帯は3000円、5000円、7000円、1万円ときわめてシンプル。
しかも、値札の数字が大きく書いてあり読みやすいのです。
店員さんもお客さまとほぼ同年代で、制服を着ていなければ
どちらがお客さまか分からないくらい・・・!
「お客さま、これなら流行のないデザインですからずっとおめしになれますよ。」
流行の服ってこの売場のどこにあるの??と思わずツッコミそうになりましたが。
お客さまも実に店員さんとの会話を楽しみながら買っている様子でした。
極めつけは8階エレベーターそばにあった写真室の宣伝パネルです。
「あなたの大切な写真がよみがえります。」というコピーの横に
のせられていた例は、
これっていつの時代よ~!と思う位の写真。
でも、60代以上のお客さまに、本当に古い写真でも修正・着色サービスで
鮮やかに甦るんですよ、ということを印象づけるにはかなり効果的かも。
なぜなら、この写真は恐らく今のお客さまのお母さまやお祖母さまの若い頃
の年代だろうから。
メインのお客さま層がシニアなのだから、就職の面接写真や結婚式の写真
を例にのせても意味がないのですよね。
さすがー、京王百貨店。徹底したシニア顧客志向の売場から発せられる
そのメッセージは、
他の業態の小売店にも真似できるヒントでいっぱいでした。
4件のコメント
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ごめんなさい。現在この記事にはコメントできません。
うわ~!
写真には笑ってしまいました。
今度新宿に行ったとき、
ぜひ8階に立ち寄って実物を見てみます!そして4階も後学のために・・・。
コメント by yoko☆ — 2006年4月2日 @ 21:36
>yoko☆さん
いつもコメントをありがとうございます!
私も写真を見た瞬間思わず笑みがこぼれました。。。
あとは7階大催事場も是非見てきてください。
おば様たちの元気さと店員さんとすぐに仲良くなる
コミュニケーション力すごいですよ。
コメント by 松原@インスティル — 2006年4月5日 @ 16:33
こんにちは。初めてコメントさせていただきます。私のブログ(成城石井セレクトの記事)にコメントを頂き、ありがとうございました。さっそくこちらにお邪魔させていただいたのですが、業界的には非常に近いですよね。今後ともよろしくお願い致します。
京王百貨店、私も行く度にいろいろと発見し、感心して帰ってくることしきりです。たとえば、先日、陶磁器のコーナーに行ったのですが、都内のどの百貨店よりも和ものが充実していると思いました。たとえば、茶器とか花器。あるいは、雑器と高級食器の中間(←ここが多くの百貨店で品揃え的に不足していると思います)。以前、土居専務(当時)にお話を伺う機会があったのですが、新宿百貨店戦争で生き残るための苦肉の策だったとおっしゃっていましたが、ご謙遜だと思いました。
長くなりました。この辺で。また拝見させていただきます。よろしくお願い致します。
コメント by 太田美和子 — 2006年4月5日 @ 19:01
>太田美和子さま
こちらこそ早速ご丁寧な、そして洞察深いコメントを
ありがとうございました。
陶磁器コーナーの和ものがどこよりも充実しているのですかー。
また近々足を運んでみます!
これからも太田さまのブログにもちょこちょこ遊びに伺います。
どうぞよろしくお願いします!
コメント by 松原@インスティル — 2006年4月6日 @ 07:02