2011/12/5 月曜日

コンセプトか、オペレーションか。

Filed under: - instill @ 19:45

先週金曜午後は、月例のクライアントさんとのコンサルティング。

今回の場所は、いつもの打合せ場所ではなく、
別件で携わっている仕事のフィールドリサーチを兼ねて
私の希望でルミネの中のこんな可愛いスイーツカフェで。


「洋裁店の女主人が焼くカップケーキが評判で、それを
目当てに彼女のお店に集うお客さんが増えて・・・」

というブランドコンセプトがあるとHPで書いてあったので
すが、いざ店舗に行ってみると、

確かにケーキを売る対面カウンター奥にミシンのオブジェが。
そして、店内にも、チェックや柄の生地・反物が壁から下がって
いるのですが、

それに気付いているお客様は誰もいない様子で、ひたすら
座るなり、可愛いデザインのカップケーキに見いるか、お喋り
を始めていました。

私もHPを見なければ、そんなストーリーがあるとは、店舗内装
だけでは、絶対に気づかなかったでしょう。

なぜブランドコンセプトが伝わっていないのか、考えたのですが、

テーブルや椅子、グラス、カップ、ケーキ皿、シュガーポット、
ソルト&ペッパー瓶など

「お客様と接する小物」に関しては、全く”洋裁店”という
ストーリーには関係のないデザインだったからです。

そこまで徹底して凝ったら、コスト的にも採算が合わないし、
お客様と接する部分にお金をかけても、破損リスクも多く見積
もらなければならない・・・。

コンセプトよりオペレーションを重視。

という経営判断があったのではないでしょうか。
経営の難しい所ですね。

一方、その反対にその様なお客様との接点を徹底的に
重視することで、その世界観が強く伝わってくるカフェも
ありますよね。

例えば「ムーミンカフェ」。




内装だけでなく、ラテアートからクッキーのデザイン
など細部に至るまで、

お客さんと直接触れる所は、徹底的にムーミンの
モチーフを取り込んでいます。

またディズニーのホテルも同様ですよね。

世界観を伝えるってこういうことなんだな、と唸ります。

前述のスイーツカフェも、せめてラテアートのデザインを
糸巻きとかリボンとかにしてくれたらまだ少しは伝わった
のかな、と感じた週末の午後でした。

顧客マーケティング、通販・POS分析のことなら 東京銀座 (株)インスティル
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