終了後「腑に落ちない」思いをしないために、セミナー講師が心がけるべきこと
東京地方は一気に秋の風と空模様に・・・。
あれだけ暑かった夏も駆け足で去ってしま
ったみたいで少しさびしいです。
先日古くからのお客様Tさまより
ご相談がありました。
彼女が講師になりおしえている講座を
外部要請された時の、
商談の進め方に関するご相談でした。
聞けば、
その方の元お客様Aさんから
講座の発注があり、
「元お客さん」ということもあって非常
にリーズナブルな講師料を提示したとこ
ろ、
予想を超えた参加者が集まってしまい、
講座を企画したAさんは大幅な黒字。
一方Tさまは講師料をディスカウント
したため、通常よりも利益率が下がって
しまい、
当初の約束とはいえ腑に落ちない気持ち
になったとのこと。
この様なケースは、
発注者も受ける方も
「講座企画開催慣れ」
していない時に特に起こります。
まず、プロの講座発注者側は、
事前に講師側に提供内容や、特に講師料
や支払い方を明記した「企画書」を提示
します。
例えば、
講座名 :「●○△×」
日時 :2013年10月1日(火)
場所 :○◇ビル会議室A
資料
提出期限:2013年9月24日(火)17時
提出形態:PDFファイル形式
講師料 :52,500円(消費税込)
交通費 :別途支給 (貴社から会場まで往復)
支払い方法:講座開催月末締め翌月末
銀行振込み
等です。
これらの情報が提示されて、講師側が納得
したら、
「発注書」の形で正式に講座が依頼される
というのが一般的なやり取りです。
今回のケースのような講師料について少し
補足すると、
上記企画書の内容であれば、
参加者が例え何百人になっても、主催者側
から講師料は一律52,500円しか支払われない
ことになります。
従って、集客力に自信のある講師の場合は、
「歩合制」の講師料を提案することがあり
ます。
例えば
「20人までは31,500円で結構です。
その代わり、21人以上集まったらそこからは、
1人につき受講料のX%を講師料に上乗せして
いただけませんか。」
と、提案します。
この場合ですと、講師は参加者が多く集まる
だけ講師料がアップするため、
講師自ら集客に力を入れることになるでしょ
うし、
主催者側も、講師料は人数が増えた時のみ
支払い増加するいわば「変動費」ですので、
この様な申し出を受け入れる企業や団体も
あります。
問題は、このような資料を提示せずに依頼
してくる企業や個人がいることです。
その場合は、講師自らが、上記のような企画
書を作成して提示するとよいでしょう。
ポイントは、
・講師料の金額と、その金額がカバーされる
業務の範囲の提示
・固定か歩合かの提示
・支払い方法の提示
です。
正式に引き受ける前に、提示条件を曖昧な
ままにしておかないこと。
良いセミナーを提供することと同じくらい、
長く講師を続けるには必要な資質です。
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