ハゲタカに捕まった一週間
今週は、すっかり捕まってしまいました。
NHKドラマの「ハゲタカ」再放送に。
特にハマったのは、
そのストーリー展開です。
実にそれぞれの立場の人間の欲望・感情・思いがリアルに
描かれていて、強烈に惹かれます。特に巨大な権力の前で、
理不尽さや不条理などに翻弄される人間の弱さ・強さには
様々なことを感じずにはいられません。
そしてその中で出てくる数々の経済用語。
M&A、TOB、MBOなど日経でおなじみの言葉の他にも、
バルクセール、ゴールデンパラシュート、プロキシーファイト等
初めて聞く業界特有の用語が沢山でてきましたが、
それらの言葉がストーリーと共に展開されるので、とても
分かりやすく頭に入ってきます。
また、ハゲタカと呼ばれる外資系投資ファンドの日本代表、
鷲津政彦を演じている大森南朋さんの演技が素晴しい。
またこういう容貌に大層弱いんです(笑)。
ドラマがあまりに強烈で面白かったので、一昨日原作本も
買いました。
読み始めたら、ドラマと設定は異なっていましたが、
電車内で読み始めたら、こちらもあまりに面白くて、
京浜東北線をあやうく乗り過ごしそうになってしまいました。
テンポがよく、上質なエンターテイメント性もあってぐんぐん
読み進められます。ドラマと共に、原作もお薦めです!
ドラマ、再々放送を望みます・・・。

2件のコメント »
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買収ファンドは経営の緊張と効率を高める役割を担う
資本主義の重要プレイヤーだ。このドラマは
単に悪者と単純に片付けていないところに好感が
もてた。最近のブルドックソースの一件はある種
残念な結果であった。日本企業の株の持ち合いも
復活している。日本企業の株価の回復が諸外国
に比べ遅れている理由のひとつでもあるに違いない。
政局の混乱を見ても、日本がますます社会主義的
要素を強めていくのではないかと不安になる。
機会の平等が確保されれば格差はあって当然だ。
日本では政策が国民の表面的な人気取りに傾きがち
という民主主義の悪い側面が出てしまっている。
昔の英国のビッグバンを見習って日本経済にも
頑張ってもらいたいものだ。
コメント by 資本主義者 — 2007年8月26日 @ 11:17
>資本主義者さん
コメントありがとうございます。「このドラマは
単に悪者と単純に片付けていないところに好感が
もてた。」私も同感です。
それでも最終回はややセンチメンタルに傾きすぎ
かな・・・とも思いましたが。
コメント by 松原@インスティル — 2007年8月26日 @ 15:08