2005/8/14 日曜日

『ガッチリ買いましょう』は成立しない時代

Filed under: - instill @ 0:00

お盆休みで空いているオフィス街のカフェでぼーっと
ブログのテーマを考えていた時、ふと、子供の頃大好き
だったテレビ番組が思いだされました。

それは、

『ガッチリ買いましょう』という買い物ゲーム番組です。
40歳以上の人にとっては涙モノに懐かしいテレビ番組のはず。

確か関東地方では日曜日のお昼に放送されていて、司会が
夢路いとし喜見こいしさん。

「10万円7万円5万円運命の分かれ道!」という様な決まり
文句があって、一般参加者が3つのコースを選択し、その金額の
範囲内でスタジオ内の商品を買っていくというゲーム番組でした。

子どもながらにあんなに沢山欲しいものが買えていいなぁ、と
思ったり、最初からテレビや洗濯機など高額商品ばかりどんどん
買っていって最終的に予算オーバーでゲームに負けてしまう
欲張りな奥さんを見てあきれたり・・・、と一喜一憂しながらテレビ
に釘付けになっていました。

それなりの高額な金額の中で、好きなだけ物が買えるという
行為にワクワクした視聴者。目に見えない体験や感動ではなく、
目に見える物にお金を使っていた当時の消費者。

これは’60年代から’70年代にかけての高度成長期という背景
があってこそ、視聴者から高い支持を受けた番組だったなぁと
つくづく思いました。

今なら、まずスタジオのワンフロアに並べられただけの商品数では
どんなカテゴリーの商品であっても絶対に満足しないでしょうし、
そもそも「ガッチリ買う」ことなんて意味がない!シンプルが一番と
考えている人だっていることでしょう。

今ならば10万円7万円5万円で、どの様な感動や体験や時空間を
与えてくれるのかでしょう。

「ジックリ癒されましょう」とか「ドップリ感動に浸りましょう」
というところでしょうか(笑)。

顧客マーケティング、通販・POS分析のことなら 東京銀座 (株)インスティル
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3件のコメント

  1. 子供だったからでしょうか?当時の一万円と今の一万円に、金額としての差はそんなに感じません。
    でも、使用対象については、その価値観が大きく変わっている事に自分でも驚きます。
    生活を豊かにするというキーワードの意味が、変わってしまったなぁと感じ入った次第。

    コメント by おきらく堂 — 2005年8月15日 @ 09:45

  2. >おきらく堂さん
    コメントはありがとうございます。本当に使用対象が
    変わったのは「豊か」の意味合いが変わったからですね。
    鋭いご指摘ですね。

    コメント by 松原@インスティル — 2005年8月17日 @ 12:36

  3. Tramadol Online
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    トラックバック by Tramadol Online — 2006年8月31日 @ 08:47

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