「何を言われたか」より「誰に言われたか」が大事 その1
これはインスティルの社訓の1つみたいなもの。
言い出したのは相方の佐藤です。
何か議論をする際やアイディアを出し合う際、今はスタッフ全員
がこの言葉を頭に常に置いています。
この言葉に初めて出合ったのは、
今から15年前の夏の終り。
当時13歳だった佐藤の姪の格好があまりにもイケてないと
いうので、佐藤と姪っ子Ｙ子ちゃんと3人で7万円もって新宿
伊勢丹に行き、Ｙ子ちゃんの格好を当時流行っていたフレンチ
カジュアルに上から下まで全てコーディネイトしたのでした。
最低3通り着まわしができるよう、ベーシックなアイテムを選び
ヘアスタイルと足元とのバランスも教え、最後には「着こなしが
何パターンできるか考え、そのコーディネイトを写真に撮って
来期の買い足しに備えるように」との宿題まで出してしまいました。
「ワードローブ改造講座」の効果はほどなく出たのです。
4ヶ月後、今度は冬のアイテムを買いに伊勢丹に再集合した時、
Ｙ子ちゃんが嬉しそうに「友達がすごくその格好かわいいね、って
ほめてくれたんです。」と報告してくれました。
嬉しくなった私は、反射的に「そう、よかったねー」と言おうとした
次の瞬間、佐藤が間髪を入れずにたずねました。
「その友達っておしゃれ？」
そうなんです！ファッションセンスのいい子に「お洒落」と言われたら
それは「正しい評価」。だから額面通り受け取ってもいいのです。
でも、そうでない子から同じ言葉を言われたらそれは、「正しくない」
こともある。いや、「それ以上にまずい」場合もあるということなのです。
結局Ｙ子ちゃんの格好を「かわいい」と評した友達は学年で3本の指に
入るおしゃれさんだったことがわかり、よかったよかったということに
なったのですが、
この「誰に言われたか」というのは、マーケティング的にもとても重要
なことだと思うのです。
ではどんな事例にこの言葉が適応できるかはまた次回ご紹介しますね。
6件のコメント
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ごめんなさい。現在この記事にはコメントできません。
確かに･･･納得です。
こちらが人間的に認める人。
その道に精通している人。
人を簡単に褒めない人。
などから褒められると嬉しい気持ちになりますね。
逆に、よくわからないのに褒める人や
何でもかんでも褒める人、
人格的に？の人だと、褒められても嬉しくないばかりか
嫌な気さえしちゃうことありますね。
よく考えてみると、微妙なものなんですね。
コメント by noririn — 2005年7月19日 @ 20:13
>noririnさん
いつもコメントありがとうございます。
確かに微妙なところですよね。物やサービスを
買っていただくということに限定した場合は、
やはりその価値を最も理解してくださっている
お客様に語っていただくのが一番いいし、正しい
方法ではないかと思います。
コメント by 松原＠インスティル — 2005年7月21日 @ 10:47
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