お盆前、スーパーのチラシに見た非現実的な提案
「この提案は、ないんじゃない？！」
日曜日の朝、思わず、スーパーＣの新聞折込みチラシ
を見て叫んでしまいました。
Ｃは我が家の最も近くにあるスーパーマーケット。
かなり繁盛しています。
駅から徒歩2分、周りをマンションで囲まれていて、
さしたる競合店も近くにはないことから、必然的
に利用者が多いと思われます。
そのＣの今回のチラシテーマは「お盆・帰省特集」。
「帰省の際はおみやげを・・・」ということで、草加
せんべいや水ようかんの大きな詰め合わせギフト商品など
が数十アイテムA4チラシ一面に掲載されていました。
ここで、最近の生活者の行動を考えてみて欲しいのです。
帰省する際にはどこでお土産を調達することが多いだろうか、と。
電車で移動の際は「駅ナカ」か駅隣接の「デパ地下」でしょう。
何といっても買ってすぐに電車に乗れますし、品揃えが豊富で
送られた相手にも喜ばれるでしょう。
また、重くかさばるギフトならインターネットで注文して調達も
できます。
チラシに載っていた商品は、水ようかんや草加せんべい、雷
おこしなど、20年以上前から変わらないような顔ぶればかり。
恐らくこのギフト商品の売上は芳しくないと思われます。
しかし、何故継続してこの時期に非現実的な提案しつづけている
かというと、販促スケジュールの見直しがされていないのだと
思います。8月はお盆、帰省ラッシュだからイコール「おみやげ」
が売れるはずだというすり込みがされているのだと思います。
またチェーン展開しているスーパーだけに、個々の商圏に応じた
商品提案が出来ていないのも問題なのです。
実はスーパーＣは近所に多くの学習塾があるので、夏休みは受験生
が朝から毎日来店しています。
ならば「夏季講習応援パック」等と称して、飲み物とおにぎり・
パン、チョコレートなどの商品をパックにして店頭販売した方が
よほど売上があがるのにな、と思いました。
季節歳時を販促スケジュールに盛り込むのはとても大切ですが、
それに関わる商品を、お客さまは今どこで購入しているのかまで、
今一度見直したいですよね。
6件のコメント
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ごめんなさい。現在この記事にはコメントできません。
確かに、スーパーで帰省土産はないですよねえ
私は今回のお土産は空港で買おうと思っています。
デパートに行く暇もないし、持ち運ぶのだって重くてかさばって面倒なんです。
空港はお菓子類充実していますが、
ちびっ子用の珍しいおもちゃがもっと充実していると助かるんだけどな。
コメント by tomoka — 2005年8月10日 @ 14:25
小売のイベントカレンダーか何かを見て、
現場（お客さん（の層）や自前の商材、立地等）を見ずに
チラシを作ったんですかね。現実とSPのミスマッチは地方にも
たくさんあります。去年もやったから今年も…
新しい提案はなかなか聞いてもらえませんが、傍目から見て
効果がなさそうな去年もやったことには同じ金額を投じる。
果たしてどちらが幸せなんでしょうか。お店もお客も、
仕掛けた人も。
コメント by TK — 2005年8月10日 @ 16:34
>tomokaさま
コメントありがとうございます。
そうそう、「空」もありましたね！確かにお菓子類や
お弁当は充実していますよね。確かに珍しいおもちゃ
や雑貨類がもっと豊富にあるといいかもですね。
コメント by 松原@インスティル — 2005年8月10日 @ 20:18
>TKさま
コメントをありがとうございます。
恐らく現場や周りの環境を考えたチラシ作りはしていない
ような感じです・・・。少なくとも欲しくないものを
載せている時点で、お客さんをもっと幸せにする
機会は逃していますよね。
コメント by 松原@インスティル — 2005年8月10日 @ 20:21
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