孤独の重さは同じ — クライアント様が涙した瞬間
東京地方は、ここ数日間少し猛暑が落ち着き
ましたね。
先日、生まれて初めてコンサルティング中に、
お客様に泣かれてしまいました。
私のコンサルティングのスタイルは、初回
約2時間半にわたってお客様の現状や課
題と考えていること、将来の目的などを約
40項目にわたりヒアリングしていきます。
そして
お客様の答えにもとづき、更に詳しく深堀り
の質問をしていきます。
今回は、Ａさんとのコンサルティングのさなか、
質問が「顧客の獲得」に及んだ時のこと。
私が「今はまだ目標を達せられてないですが、
Ａさんは高い専門性をお持ちなので、伝える
中身と伝え方を変えれば大丈夫ですよ。」
と申し上げたところ、
Ａさんは突然ポロっと涙をこぼされたのです。
そしてこう続けられました。
「クライアント様にはもちろん、友人や家族に
もお話しできないので、実はとてもつらかった
です。」
おそらく今までお一人で悩んでいて、どなた
にもそれを打ち明けられなかった状態の中、
それをさらけ出せる機会がひょいと訪れて、
今まで押し殺していた感情が一気に解放され
たのでしょう。
私は内心ドキドキしながらも
「大丈夫、大丈夫です。」としばらく繰り返し、
Ａさんが落ち着かれるのを待ってから、
「伝える中身の改善」についての具体策をお
伝えしました。
すると「それを書けばよいのですか？それなら
いくらでも素材はありますし書けます！」
まもなくパッと明るい笑顔に変わられました。
ほっとした気持ちと共に、これからＡさんの事
業のマーケティングをしっかり併走していく、
と心に決めました。
企業経営者でも、個人事業主でも、１つの事業
のトップにいる方の孤独の重さは同じです。
親しい友人にも、同業の仲間にも、スタッフに
も家族にも打ち明けられない仕事の悩み、迷い。
そういう時にこそ頼られ、打ち明けてもらえる
コンサルタントになりたい、と益々強く感じた
有難い経験でした。
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