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報道関係各位
2017年09月26日
株式会社UL Japan
株式会社ハタプロ・39Meister

UL Japanの法規対応プロセスを39Meister(TM)の機器開発に導入

~UL Japanの無線機器の基準認証サポート実績を活かし39 Meister(TM)の機器開発を迅速化~

米国の第三者安全科学機関であるUL Inc.(本社:米国イリノイ州ノースブルック、以下UL)の日本法人である株式会社UL Japan(本社:三重県伊勢市、以下ULJapan)は、このたび株式会社ハタプロ(本社:東京都港区、代表取締役:伊澤諒太、以下ハタプロ)が株式会社NTTドコモと共同で運営する「39Meister(TM)」事業と連携することを、ハタプロと合意しました。

IoTプロダクトをはじめとする無線通信機器に対しては認証が義務づけられており、機器は認証を受けないと流通や使用ができなくなっております(※1)。

今回、無線通信機器の認証サービスを提供するUL Japanと、IoTプロダクトの企画・設計や試作・量産受託などの事業化を支援する39Meister(TM)とが連携することで、LPWA(※2)をはじめとする無線通信機器の開発初期の段階から、機器の認証に必要な技術的ノウハウや新たな法規制情報を開発工程へフィードバックいたします。企業が機器の認証対応を早期から意識した開発スキームを導入することで、最終製品をより迅速に市場投入できるようになるだけで無く、法規対応や認証への対応をスムーズに行うことが可能となります。

■背景

IoTプロダクトの多くは何らかの無線通信技術を搭載しております。近年、特に注目を集めているLPWAを採用した機器が、さまざまな企業により開発されております。これらの無線通信機器の流通や使用にあたり、電波法への対応が必要となりますが、実際には新たな通信技術の導入やセンサー装置との連動など、開発工程において直面する技術的課題の解決に追われて、流通手前の段階になってはじめてこれらの法規対応を行うといったケースもあります。さらに、この法規対応に予想以上の時間やコストがかかったり、法規対応自体を考慮していなかったことが一因となって、結果的にプロジェクト変更を余儀なくされるという事例も発生しています。

UL Japanは、無線通信機器に対する認証サービスを提供しており、日本国内電波法に基づく登録証明機関となっています。これまで、LPWA機器を含むさまざまな種類の無線通信機器の技術基準適合証明や、主に量産段階における工事設計認証まで、多くの案件を手がけており、UL Japanが認証した機器は多数市場に流通しております。機器認証に対する経験・実績だけで無く、新たな法規や規制に対する情報収集機能を有していることから、いち早くこれらの環境変化に対応したフィードバックを行うことが出来ます。さらに、米国やEUにおける認定適合性評価機関として登録されていることから、海外へプロダクトを出荷する際にもワンストップで認証対応を手がけられる機関でもあります。

39Meister(TM)はこれまで、ハードウェアの設計・開発事業を、LPWAを含む先進技術の導入を促進する形で実践してまいりました。大手企業からベンチャー企業まで、新規にプロダクトを構築することを希望されるクライアントに対し、リーン型の開発手法を提案することで、試行錯誤を繰り返しながらハードウェアプロダクトを短期間で開発しております。LPWA通信技術にも早期から着手し、LoRa Alliance(TM)の正規メンバーとしてLoRaWAN(TM)方式の通信機器の開発だけでなく、通信インフラの構築、都市圏での大規模LPWA通信実験など、自治体や大手企業とパートナーシップを組みながら多数の案件を手がけてきました。

 

今回、UL Japanと39Meister(TM)が連携することで、LPWAなどの機器開発を行う企業が、認証への対応を早期から意識した開発スキームを導入できるようになります。また、ベンチャー企業のようなプロダクト開発に不慣れな企業でも法規対応や認証への対応をスムーズに行うことが可能となります。 これにより、最終製品をより迅速に市場投入できるようになります。

これからも、UL Japanと39Meister(TM)の両者は、企業が競争力の高いプロダクトを迅速かつ効率的に開発して法規対応を行い、グローバルにも迅速に展開できるよう支援していきます。

【UL Japanの概要】

株式会社UL Japanは、世界的な第三者安全科学機関であるULの日本法人として、2003年に設立されました。現在、ULのグローバル・ネットワークを活用し、北米のULマークのみならず、日本の電気用品安全法に基づく安全・EMC認証のSマークをはじめ、欧州、中国市場向けの製品に必要とされる認証マークの適合性評価サービスを提供しています。詳細はウェブサイト(UL.com/jp)をご覧ください。

【ULの概要】

ULは、科学の活用によって安全、セキュリティ、サステナビリティ(持続可能性)における課題を解決し、世界中の人々のために安全な生活/職場環境を推進します。
ULマークがもたらす信頼が、先進的製品及び技術の安全な導入を可能にします。
ULのスタッフは世界をより安全な場所にするという情熱を共有しています。
その提供サービスは、試験・検査・監査・認証・検証・アドバイザリー/トレーニング・サービスなど多岐にわたります。また、安全とサステナビリティに関するソフトウェア・ソリューションを提供することで、これらの活動を支援しています。詳細はウェブサイト(UL.com)をご参照ください。

【39Meister(TM)の概要】

「39Meister(TM)」は、株式会社ハタプロと株式会社NTTドコモによるジョイントベンチャー(共同)事業です。法人企業やベンチャー企業におけるIoTプロダクトの企画から量産までの事業化を支援しています。独自に開発した「リーン型プロダクト開発手法」を導入し、最適な仕様策定、高速なプロトタイピング、知的財産や事業計画のアドバイス、最終製品の適量生産を実現しています。

また、「LoRa Alliance(TM)加盟メンバー」として、日本国内におけるLPWAの発展をハードウェア面で後押ししています。ハタプロが培ったハードウェアの企画・設計・市場投入のノウハウと、NTTドコモが実践してきた知見や研究開発で蓄積したクラウド技術を融合し、新たなIoTプロダクトの事業化支援と、ものづくり産業の活性化に取り組んでいます。
https://39meister.jp/

※1 通信機器の認証制度について
日本国内においては、通信機器の開発段階における「技術基準適合証明」や、量産段階における「工事設計認証」などの電波法対応が義務となっております。周波数帯や出力の大きさなどによって適用される内容やルールが異なることや、認証を受けるまでのプロセスが異なることから、開発者にとっては簡単ではない工程となっております。

※2 LPWAについて
「Low Power Wide Area」 の略称であり、日本においては免許不要な920 MHz帯域における通信方式として注目されています。特徴として、長距離通信が可能であること、通信モジュールの低消費電力化が可能であることが挙げられています。特定のエリアにおいてローカル通信を行う用途に加え、インフラ型でネットワークを構築するモデルも提案されており、特にIoTの分野で今後急速に発展が見込まれる通信方式です。

※このプレスリリースに記載されている会社名、製品名、技術名、規格名、仕様名、団体名、およびサービス名は、各社の商標または登録商標です。

※LoRaWAN(TM)はSemtech Corporationの商標です。


【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社UL Japan
マーケティングコミュニケーショングループ 担当:大塚
Tel: 03-5293-6007 Fax: 03-5293-6001

株式会社UL Japan 広報代理
アリソン・アンド・パートナーズ株式会社 担当:名倉・多賀
Tel: 03-6809-1300 Fax: 03-6809-1301
E-mail: ul_pr_japan@allisonpr.com

株式会社ハタプロ・39Meister 担当:宮路
Tel:03-6277-7335 Fax:03-6277-8035
E-mail:info@hatapro.co.jp


■UL Japanのプレスリリース一覧


2018-12-07 11:00:00 UL Japan
UL、環境・労働安全衛生・サステナビリティを管理するソフトウェア・ソリューション「PURE Platform」を日本で本格展開へ


2018-11-21 11:00:00 UL Japan
UL Japan「第7回高機能プラスチック展」出展のご案内


2018-11-19 11:00:00 UL Japan
SoftBank SELECTIONのACアダプタに対するUL Verified Markを発行
~スマートフォンの受信に影響のある電波ノイズの検証~

2018-10-01 11:00:00 UL Japan
UL Japan、「CEATEC JAPAN 2018」出展のご案内
~国内唯一のWPC認定ラボとして、Qi ロゴの試験・認証プロセス等をWiPOTブースにて紹介~

2018-09-19 11:00:00 UL Japan
UL Japan、「第31回国際電気自動車シンポジウム・展示会 & EV技術国際会議2018」出展のご案内


2018-09-10 11:00:00 UL Japan
UL Japan、電子たばことベーピングデバイスの電気システムに関する規格「UL 8139」を正式発行
~電子たばこのバッテリーおよび電気安全に関する市場での信頼性を向上~

2018-09-03 11:00:00 UL Japan
UL、国内初CISPR 25:2016 Edition4 Annex I対応の電気自動車およびハイブリッド車用試験設備「EHV Chamber」によるEMC試験サービスを開始


2018-08-09 11:00:00 UL Japan
UL、オーストラリア向けULマークを導入開始
~新たな認証サービスにより製造者をサポート、市場アクセスの向上および市場投入までの時間短縮が可能に~

2018-08-06 11:00:00 UL Japan
UL、アンガス・ケミカル・カンパニーとビッグデータおよびULのケムインフォマティクスの活用における取り組みを開始
研究開発時の安全評価プロセスを強化し、定量的構造活性相関とリードアクロス機能を併用したシミュレーションソフトウェア「REACHAcross」で動物実験の削減を目指す

2018-07-11 11:00:00 UL Japan
UL、米国CA州「安全飲料水および有害物質施行法(プロポジション 65)」新ルールに基づいた警告表示への対応を支援


2018-07-02 11:00:00 UL Japan
UL Japan「人とくるまのテクノロジー展 2018名古屋」出展のご案内
~国内初EV/HV向け車載部品用固定型ダイナモ搭載電波暗室「EHV Chamber」をご紹介~

2018-06-26 11:00:00 UL Japan
UL、ASEAN初のアプライアンスおよび冷暖房空調設備分野の試験所をタイに開設
~グローバル市場への迅速なアクセスを可能に~

2018-06-25 13:00:00 UL Japan
ULのPUREプラットフォームが8年連続でCDPのゴールド・ソフトウェア・パートナーに認定
~サステナビリティデータの収集と報告における市場リーダーとして気候変動などの環境課題に対するソリューションを提供~

2018-06-19 11:00:00 UL Japan
ULの医療機器業界向けサイバーセキュリティ個別規格「UL 2900-2-1」米国FDAのコンセンサス・スタンダートに正式認定


2018-05-09 11:00:00 UL Japan
UL Japan、「ワイヤレスジャパン 2018」出展のご案内
~最新Qi規格、最大15Wに対応した認証サービスをご紹介~

2018-05-08 11:00:00 UL Japan
UL Japan、「化学物質管理ミーティング2018」出展のご案内


2018-04-25 11:00:00 UL Japan
UL、世界各国の安全レベルの評価指数、UL Safety Indexに新たに“Road Safety(交通安全)”の評価項目を追加
オーストラリア、カナダ、ニュージーランドの順位が大幅に向上

2018-04-17 11:00:00 UL Japan
UL Japan、最新版ワイヤレス給電規格 Qi EPP対応の試験装置導入を発表
~国内で唯一のWPC認定試験所として、最大15 Wまでの認証が可能に~

2018-04-09 11:00:00 UL Japan
UL、ヨーロッパに火災安全試験所を開設


2018-02-14 11:00:00 UL Japan
UL Japan、「国際二次電池展」出展のご案内


2018-02-08 11:00:00 UL Japan
UL Japan、「HVAC&R JAPAN 2018」出展のご案内


2018-01-11 11:00:00 UL Japan
UL、国内初CISPR 25:2016 Edition4 Annex I対応の電気自動車およびハイブリッド車用試験設備「EHV Chamber」を新設
~欧州メーカーが要求する車載高電圧製品向け電気試験にも対応し、最新の車載関連試験のワンストップサービス提供へ~

2017-12-21 11:00:00 UL Japan
UL Japan、「第1回 自動運転EXPO」出展のご案内


2017-11-27 12:00:00 UL Japan
UL、ケムアドバイザー社を買収
~化学物質コンプライアンスにおけるサービスを拡充~

2017-09-26 11:00:00 UL Japan
UL Japanの法規対応プロセスを39Meister(TM)の機器開発に導入
~UL Japanの無線機器の基準認証サポート実績を活かし39 Meister(TM)の機器開発を迅速化~

2017-09-25 11:00:00 UL Japan
UL WERCS セミナー 2017 海外化学物質法規制とグローバルコンプライアンス」のご案内


2017-04-02 11:00:00 UL Japan
UL Japan、「ヘルスケアIT 2018」出展のご案内