2004年11月9日
秋から冬にかけての時期、栗やさつまいもを使ったスイーツは定番の人気商品です。今回は銀座で人気の季節物スイーツをご紹介いたします。皆さんは、栗派?それともサツマイモ派?
まずサツマイモ派のあなたにおすすめなのが、「カドードゥ チャイモン」。なんと芋の知識(品種・味・栄養素等)を学び、そのレベルに合わせて称号を取得した芋ソムリエがいるお店です。
こちらのお店の売れ筋商品は”焼いも”。そういえば、最近、焼き芋屋さんの車もあまり見かけなくなりましたね。実際、見かけてもなかなか買いにくいけど、石焼のお芋の甘味はたまりませんよね!こちらのお店では、全国20箇所の契約農家から取り寄せた、季節に合わせてその時期ベストなお芋が味わえます。
プレゼントしたくなるような焼いもをイメージしているらしく、包み紙もお洒落にこだわっています。この焼いも、なんと1日に16万円もの売上だとか。サツマイモ派のあなたには絶対おすすめです。(焼いも100g294円から)この他、パリッとしたキャンディの中に甘くて冷たいお芋が入った冷凍サイコロ状の大学芋「キューブキャンディスイート」(180g約18個入り683円)も人気です。
さて、栗派のあなたへのおすすめは!あまりに有名ですが、サロン ド テ アンジェリーナのモンブランケーキ。実は私も大好きで、これを食べてから他のモンブランは口にしなくなりました。パリ本店から直輸入したマロンペーストを使い、フランス本店のレシピどおりに作られた大人気のモンブラン(デミサイズ 473円/オリジナルサイズ 788円)です。
マロンペーストに包まれた、砂糖を一切使わない生クリーム、そしてサクっとした食感のメレンゲが見事に調和して、それはも~、一度口にしたら忘れられない味なのです。今、アンジェリーナではゴマやメープルシロップなどを使った、毎月限定のアレンジモンブランを販売中です。月ごとの期間限定商品なのでこちらも是非お試しを!それではまたお会いしましょう!
焼き芋のお店「カドードゥ チャイモン」
銀座三越地下1階
サロンドテアンジェリーナ
プランタン銀座本館2F
カテゴリー: 銀座でグルメ | コメントはまだありません »
2004年11月6日
12月公開の映画試写で東銀座「松竹本社」へ。今回はシリアス系の映画だったのでちょっと気分転換して帰ることに。
まず、先日、晴海通り沿いにオープンしたディオール銀座に行ってみた。地下1階から5階までを使った6フロアで展開する新店舗はディオールのフルラインが揃い品揃えも国内NO.1のお店だとか。私が注目したのは2階のシューズ売り場。ハラコ素材のショートブーツには完全一目ぼれ!ヒールの高さといい、シャープな形といい、とにかく素敵だ。
その隣にあったディオールのスキー板も妙に気になりましたが、誘惑を断ち切り次なる目的地「茶銀座」へ。ここはオープン当初から行きつけのお茶屋さんですが、2階、3階にあるカフェスペースに入るのは実はこの日が初めて。
フローリングの床にうちっぱなしの壁。お茶屋さんのイメージを覆す店内は、間接照明のほのかな明かりに照らされ、とてもスタイリッシュ。1階のカウンターで500円を支払うと、このカフェスペースでお茶と和菓子が楽しめる。
珍しいのが、お茶を出される前に少量のアルコールが振舞われる事。出されたのは日本酒。まろやかな甘味でとても美味しいお酒だった。後で聞いた話によると、今回は大吟醸銀嶺月山だとか。先に日本酒を飲むと、その後のお茶の味が変わるのかな?なんて思っていたが、どうやら特に日本酒というわけでもないらしい。出されるお酒もボジョレ-ヌーボー解禁の頃にはワイン、クリスマスにはシャンパンと時期によって違うらしい。
では、なぜお茶屋さんでアルコールを出すの?という質問に
返ってきた答えは、和やかな雰囲気でコミュニケーションがはかどるように、ということだった。
最近、銀座には海外からの旅行者の姿が目立つ。この日、私が相席したのも観光客らしきグループだった。確かにずいぶんくつろいで長居しているようだ。これもアルコール効果なのか?ちなみにこちらのお店ではアルコールの後で、一煎目のお茶と和菓子、続いて二煎目のお茶が出される。銀座の真ん中でゆったりくつろげる素敵なお茶屋さんだ。
ディオール銀座
中央区銀座5-6-1銀座中央ビル
TEL03-3263-2266
うおがし銘茶 茶銀座
中央区銀座5-5-6
TEL03-3571-1211
カテゴリー: 銀座の街角で | コメントはまだありません »
2004年11月5日
銀座の路地裏には昔の雰囲気をそのまま残したバーがいくつもある。そういう店には古くからの常連さんが多くてなかなか入りにくいんじゃないかと思っていたが、行ってみると意外に若い人達も多くて、お店のほうも温かく迎えてくれる。バーに関しては超がつくほど初心者だが、お馴染みの「ルパン」や「樽」などには連れて行ってもらった。なんだか昔の日本映画に出てきそうな薄暗いバーは、ブランド店が建ち並ぶ華やかな銀座にいるとは思えない雰囲気だ。忙しい毎日で、そんな日常を忘れたいと思った時にはおすすめかもしれない。
私は、バーに行ったらカウンター席に座りたい。なぜかカウンター席でドライマティーニを飲む女って、かっこいいイメージがある。だからちょっと憧れなのだ。「樽」のカウンター席は正にそんな女が似合いそうなイメージだったけど、人気が高くて予約でいっぱいだった。
私のカウンターデビューをかざったのが、今は亡き有馬秀子さんのお店「ギルビーA」。憧れのカウンター席に座る事ができたのだ。(ちなみにギルビーはカウンターがメインのお店だったが…)そのとき、有馬さんはもう100歳を超えていたが、とても若々しく上品な方だった。「ギルビー」では有馬さんを中心にカウンターに並んだお客さんが皆仲良しになって記念撮影までした。格式ある老舗のバーという雰囲気もありながら、何だかアットホームなお店だった。
そして是非行ってみたかったのがバー「クール」。「ギルビー」と同じくコリドー街にあった老舗のバーで、初めて知ったのはGSTの「著名人が紹介する銀座」という企画で映画評論家の柳生氏にインタビューをした時のことだ。柳生さんの思い出のバーでもある「クール」には古川さんというベテランのバーテンダーさんがいる。それは素敵なお店らしい。
実はこのインタビューに合わせて「クール」に取材を申し込んだ事があった。もうどこの取材も受けていないという理由で、結局、取材許可を得る事は出来なかったが、その時電話を取ったのが古川さんだった。短い会話ではあったが、古川さんの誠実さが伝わってきたのを今でもよく覚えている。取材を断られてもプライベートで是非行ってみたいと思ったのは今のところ「クール」しかない。
カウンターで古川さんと話してみたい。そう、ずっと思っていただけにクールが昨年末で閉店したという知らせを聞いた時はとてもショックだった。ちなみにクールは当時の面影をのこしたままの姿で「銀座ストック」という名のビストロに生まれ変わりコリドー街にて営業中です。
BAR TARU
中央区銀座6-11-10銀緑ビル地下1階
TEL03-3573-1890
銀座ストック(旧クール)
中央区銀座7-2-14
TEL03-5537-1145
カテゴリー: 銀座の街角で | コメントはまだありません »
2004年11月2日
「君、今どこにいるの?」浅田さんからの電話に思わずソファーから立ち上がった。広いラウンジを見渡すと、居るではないか、4、5人の記者らしきグループに囲まれた浅田さんがこっちに向かって手を振ってくれていた。今日は沢山の取材を受けているようだ。そしてついに私の順番となった。与えられた時間は30分。記者と入れ替わりで席に着くと早速、インタビューを開始した。神田で生まれ育ったという浅田さんにとって銀座は庭のようなものらしい。私が知らない昔の銀座の話を小説ではなく、それを書いた浅田さんが目の前で話してくれている。なんて幸運なんだろう!感動しながらも話は自然と小説「地下鉄に乗って」へと展開した。「私、あのお話がとても好きなんです。」そう言った時、浅田さんの目が輝いた。「あれ、いいでしょう!」どうやら浅田さんにとってもお気に入りの一冊だったようだ。「和光の前の交差点はね、昔は尾張町の十文字って言ったんだよ。」と、懐かしそうに子供の頃の銀座の思い出を語ってくださった。「地下鉄に乗って」は1995年に吉川英治文学新人賞を受賞した作品。そしてこの日は2003年の吉川英治文学新人賞授賞式の日だった。私のインタビューの後、浅田さんは審査員としてその会場へと向かわれた。思えば、このインタビューが決った時、立ち寄った銀座の本屋で偶然手にとった「地下鉄に乗って」。なんだか不思議な巡り合わせを感じた。
カテゴリー: 銀座取材後記 | コメントはまだありません »
2004年11月1日
銀座4丁目交差点。昔、あのあたりは「尾張町の十文字」と呼ばれていたそうだ。初めてそれを知ったのは戦後の銀座を舞台とした浅田次郎さんの「地下鉄に乗って」を読んだ時の事だった。
実際には見た事もない、好きな街の昔の風景が目に浮かぶ。涙腺を刺激するそのストーリー展開に夢中になって読んだものだ。その浅田次郎さんをインタビューすることになった。
あれは昨年春の事だった。インタビューの事前準備としては当然だが、浅田さんの作品を読みまくる日々を過ごし、いよいよその日を迎えた。約束の時間の1時間前に到着した私は、そのまま待ち合わせのロビーラウンジで「地下鉄に乗って」を再び読んだ。普通なら最新作についてふれるべきだが、銀座を舞台としたこの作品についても是非話して欲しいと思ったのだ。
平日ではあったが帝国ホテル1階のロビーラウンジは、たいそうな賑わいだった。写真やテレビでしか拝見した事のない浅田さんを果たして見つける事が出来るだろうか……。緊張と不安が高まりつつあったその時、携帯が鳴った。浅田さんだ…。
~つづく~
カテゴリー: 銀座取材後記 | コメントはまだありません »