アメリカの金融政策の決定過程:FRBとFOMCはどういう関係にあるのか?
アメリカの金融政策に興味のある人でFRBやFOMCという言葉を知らない人はいないでしょう。しかし、金融制度がどうなっているか、誰が金融政策を決定しているのかとなると曖昧な情報しか持っていないのではないでしょうか。新聞で「FOMCが開催され、フェデラル・ファンド金利の目標値が引上げられた」と書かれています。では、FRBとFOMCは何が違うのでしょうか。どんな組織上の関係になっているのでしょうか。実はアメリカには欧州や日本にあるような中央銀行組織はないのです。中央銀行は「連邦準備制度」といわれる組織なのです。その理事会が「連邦準備制度理事会」で、通常、”FRB”と呼ばれているものです。正式な名称は”the Board of the Governors of the Federal Reserve System“です。あるいは簡単に”Federal Reserve Board”といわれます。その英語の頭文字を取ったのが”FRB”なのです。アメリカでは2度、中央銀行の設立の試みがありましたが、いずれも失敗に終わっています。それは中央集権的な組織に反対する声が強かったためです。やっと1913年に「連邦準備法」が成立し、今の形になりました。ちなみにイギリスの中央銀行であるthe Bank of Englandが設立されたのは1694年、日本銀行が設立されたのは1882年ですから、アメリカの中央銀行組織の設立は随分、遅かったのです。以下、FRBとFOMCの役割の違いを説明します。 (more…)



