中岡望の目からウロコのアメリカ

2005/4/2 土曜日

3月のブログの利用状況:月間ヒット件数は17万台に増加

Filed under: - nakaoka @ 2:32

このブログを始めたのは昨年の10月で、最初の原稿をアップしたのは10月15日でした。ちょうどカンボジアの旅行から帰ってすぐのアップで、それからほぼ半年経過しました。当初は、レッドクルーズ社からブログ開設を支援するからというので始めたものです。日ごろ情報収集や分析をしていますが、雑誌原稿や講演、本の執筆で使う以外、そうした情報や分析を発表する場がなかったので、快諾しました。いわば自分の取材メモを書き残すつもりで始めたブログです。その意味で、他のブログのようにトラックバックやコメントを軸にしたコミュニケーションを意図したものではありませんでした。会社という枠組みから開放され、自分の問題意識に従って書き続けてきました。また、30年に及ぶ記者・編集者生活で、記事になりそうなテーマを本能的に探す習性がついており、そうしたもろもろの要素が加わって、本ブログが出来上がったものです。ただ予想以外の読者が存在することに、正直、驚きと喜びの両方を感じています。今回は、3月の利用状況について報告します。前のブログに書いたように月間ヒット数は17万件を超えました。以下、自分なりの解釈と、詳細な情報をご連絡します。

本ブログのヒット件数などの統計は、StatTraqのソフトを使って行なわれています。したがって、統計数字に関して、筆者個人はまったく関与していません。StatTraqでは、ヒット件数、ユーザー数、Stickness(日本語ではリピーターのことを意味すると思います)などいくつかのデータを分刻みで提供しています。今回、報告するヒット件数も、その統計に基づいたものです。

それと、ヒット件数がどれほどの意味を持つのかも分かりません。単純に考えれば、本ブログにアクセスした人の数ということになりますが、そうした人がどういう人なのか、原稿をどういう形で読んだのかは、分かりません。ただ言えることは、ヒット件数が増えると確実に読まれている原稿の数が増えているということです。ヒット件数=実際の読者とはいえないかもしれませんが、1つの大きな指標になると思います。

過去のヒット件数・ユーザー数・Sticknessの推移

2005年3月
ヒット件数:17万0305件
ユーザー数:5万5814名
Stickness:24%

2005年2月(ただし日数は28日間)
ヒット件数:12万9332件
ユーザー数:4万2992名
Stickness:25%

2005年1月
ヒット件数:12万0970件
ユーザー数:3万8257名
Stickness:26%

2004年12月
ヒット数:6万7426件
ユーザー数:2万0218名
Stickeness:29%

2004年11月
ヒット件数:4万3773件
ユーザー数:1万4611名
Stickness:25%

2004年10月
ヒット件数:1万5891件
ユーザー数:5636名
Stickness:24%

1日当たりの最高のヒット数は3月29日の7401件です。ヒット件数の動向を見ると、3月の1日当たりのヒット数の動向を見ると、土曜、日曜は4000件台と減りますが、週日では6000件から7000件の間で推移しています。日々のヒット数の変動は極めて少ないのが大きな特徴です。正直、その理由が分かりません。新しい原稿をアップしたときにヒット件数が増えるのは当然としても、新しい原稿をアップしていないときもほぼ同じ水準のヒット件数があります。考えられる理由は、レッドクルーズ社のソフトを利用して私のブログを登録している読者がかなりいて、同社のベースが確実に拡大していることが考えられます。また、累積原稿数が増えることで、通常の検索からのアクセスが確実に増えています。また、本ブログに興味を持っているブログの開設者が、本ブログにトラックバックしたり、リンクをつけたり、自分のブログで推奨指定していることから、そのルートを通じてのヒット数も確実に増えているようです。いずれにせよ、確実なことはいえませんが、そうした要素が重なってヒット件数が増えていると予想されます。

では、どのような原稿が頻繁に読まれたのでしょうか。以下、3月と2月の上位10の原稿のリストを示します。

3月のまれたトップ10の原稿
1位:ライス国務長官の上智大学での講演と『世界週報』に寄稿した拙稿「ライス長官のもとでアメリカ外交政策はどう変わるか」
2位:国務省の新ライス・チームの誕生でアメリカの外交政策に変化が出るか
3位:2008年の大統領選挙は”女の戦い”か
4位:「国連改革」とアメリカの主張:日本の安全保障会議の常任理事国入りをどう考えるか
5位:ウオルフォウイッツ国防副長官の世界銀行総裁就任の意味を問う(1)
6位:ブッシュ政権の2つの人事の”謎”を解く
7位:「大統領を作った男、カール・ローブ」:『中央公論』3月号への寄稿
8位:アメリカの保守派はボルトンの国連大使指名を支持
9位:ウオルフォウイッツ国防副長官の世界銀行総裁就任の意味を問う(2)
10位:日米の外交防衛協議をどう理解すべきか:「2プラス2」の共同声明全文と米メディアの報道と中国の反応

月の初めにアップした原稿と後半にアップした原稿では累計ヒット数が違うので、上のヒット件数が即「一番読まれている」原稿には対応しません。

2月のトップ10の原稿
1位:日米の外交防衛協議をどう理解すべきか:「2プラス2」の共同声明全文・・・
2位:国務省の新ライス・チームの誕生でアメリカの外交政策に変化がでるか
3位:ブッシュ政権の外交政策を巡る群像(2)
4位:第2期ブッシュ政権の日本との軍事同盟:アメリカの保守派の分析
5位:ブッシュ政権の外交政策を巡る群像(1)
6位:わが友ローレンス・サマーズのセクハラ事件顛末記
7位:アメリカ経済が高成長を維持する秘密はどこにあるのか
8位:グリースパン連邦準備制度理事会議長の国際金融講義(1)
9位:ホワイトハウスの2人の影の実力者:アンドリュー・カード首席補佐官とカール・ローブ法律顧問
10位:『中央公論』3月号への寄稿:「大統領を作った男、カール・ローブ」

2月、3月のヒットで特徴的であったのは、「2プラス2」に関する原稿と「ライス国務長官の上智大学での講演」は文字通り”猛烈”なヒットでした。新聞報道に物足りない読者にとって、違った観点から、しかも速報性を持って書かれた原稿は魅力的なのでしょう。またアップした原稿の数が94本に対した、3月に読まれた原稿は89本になっています。それは、10月に書いた記事も含めて、今でも読まれていることを意味しています。記事の数が累積することで、検索にかかる原稿の数も増えているのでしょう。原稿の数が一種の”クリティカル・マス”の水準に達しつつあるのかもしれません。原稿が累積することで、アクセスのルートが多様化してきているのかも知れません。

先に触れたように、10月から3月末までに書いた原稿の数は94本です。1ヶ月に15本程度、2日に1本程度原稿を書いていることになります。原稿執筆、授業の準備、講演の準備などの通常の仕事の合間に書いているので、十分に推敲しないままに掲載している原稿がかなりあると思います。走り書きのような原稿もありますが、それでも一応読める内容であると思います。あまりヒット件数が増えると、プレッシャーを感じますが、これからも書き続けていくつもりです。レッドクルーズ社のソフトを利用するか、「お気に入り」に指定しておいてください。できるだけ2~3日に1本程度、原稿をアップする予定です。ヒット件数よりも、数は少なくとも”質の高い読者”の目に止まり、読んでいただければ幸いです。

PS:東京外国語大の学生から、研究会の素材として本ブログの原稿を利用していいかと了承を求めるメールが届きました。いろいろなところで少しでも、ここに書いた原稿が役に立てれば幸いだと思っています。

PS2:近いうちに英語のブログも立ち上げる予定です。海外に向かって日本の問題を英語で発信するつもりです。私は、東洋経済に在籍していた時、英文月刊誌「Tokyo Business Today」の編集長を2年務めました。以前から、日本に関する十分かつ正確な情報が海外に伝えられていないと思っていました。当面、多忙な日が続き、すぐに記事を書くのは難しいかもしれませんが、ブログそのものは4月中旬に立ち上げます。フロント・ページは日本語のブログと同じですが、タイトルは「Nakaoka’s Alternative Viewpoints on Japan」にすることに決めました。ご期待ください。

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