またまた技術系の話ですが。

Desctop Searchについての詳細はCNETの記事や英語ですが以下の記事が参考になります。
O’Reilly Network: Google Your Desktop

最初に驚いたのがインストールが実に容易だ、ということ。比較するのは間違っているかもしれませんが、最近インストールしたWindowsXPのSP2の激しい重厚さに対してその軽いこと。。インストールしてからも簡単でGmail Notifierのときも感じましたがユーザに無駄な操作を全くさせない。そして動いてからも実にスマート。2000年頃にGoogleを最初に使ったときも「速い」という印象が強かったが今回も異常なまでに検索結果を出すまでが速い。

ブラウザベース、というのも想像していませんでした。インストール後にはGoogleのトップページに全く違和感なくDesktop Searchが収まっています。この辺りのスクリーンショットは上記記事に載っています。

おそらくGoogleのエンジニアには機能を削ぎ落として本当にシンプルでユーザビリティの高いツールをつくる能力が高いのでしょう。ため息が出ます。とはいえ、改善の余地も多々ありのようです。特にIEのキャッシュからの検索は同じようなページがたくさん引っかかってしまいウェブ以上にゴミデータが多く感じました。ちなみにインデックスを作るのに5時間と書いてありますが私のマシンでは1時間かそこらでした。

ところで、Googleが今出しているサービスはたくさんありますが単純に使う側から見た融合を考察してみました。

当然、検索をまず中心に。今回のDesktop Searchは他の検索エンジンにはない機能としてユーザがGoogleを使う理由のひとつになるでしょう。

検索対象としてウェブの他にニュース（GoogleNews）と商品検索（Froogle）ができます。
さらにメールをGmailで。スパムフィルタと検索に人力を加えるためにソーシャルネットワーキング（Orkut）。

この中でOrkutはGoogleの名前が明確には出ていないサービスですが（インターフェイスの毛色も違う）、今後内側に抱え込んでいるユーザがいる（個人情報がひとつのサーバ内にある。Desktop Searchは個々人の情報はマシンごとに分かれていてつながらない）ことから重要な役割を果たすはずです。検索エンジンのシステムでは補えない部分をQ&A形式で解決するのに使うかもしれません。送信元がはっきりするのでGmailとOrkutで完結したメールのやり取りならスパムは根絶されます。

よくあるウェブサービスでGoogleがまだ手をつけていないのはメッセンジャー（ウェブチャット）でしょうか。

百式で紹介しているChatangoというサービスもあるので技術的にはウェブ上でもかなりスマートにチャットできそうです。Orkutとの組み合わせが自然でしょう。
今、GmailやDesktop Searchはタスクトレイから起動しています。（実際にはIEが開きます）ですので比較的ぱっと起動できています。Orkutはそういったデスクトップとのつなぎになるアプリがないのでお気に入りからアクセスするしかありません。
メッセンジャー機能がOrkutにつけば常時アクセスする理由にもなりますし便利そうです。

そして、もし、WordやExcelがウェブ上で使えたら？
何やら抽象的な意味ではなく実際にウェブ上にOSができあがってしまうような気がします。（参考：GoogleはインターネットのOSになるか）
さてMicrosoftはどう出るか。Longhornが2年後というのはあまりに遅いが果たして。。？